ノンの熱い日/波間 信子
えー・・・またもや長くの放置、スミマセン。
では早速、今回も前回の『わたしのあきらクン』に続く、私の好きな“懐かしの昭和少女マンガシリーズ”(勝手にシリーズ)の第2弾をお送りしようと思います。
今回ご紹介するコミックはこちら↓
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波間信子さんの『ノンの熱い日』です。
今回は、この表題作の『ノンの熱い日』を、そして次にはこの中に収録されている『ミルクとレモン』という作品をご紹介したいと思います。

まずは、このコミックスの覚書から。
初版発行は昭和50年(私が持っているのは17刷)、定価350円。
収録作品は、表題の『ノンの熱い日』と『コスモスちゃん1等賞』『花嫁コスモスちゃん』のシリーズ2作、そして『ミルクとレモン』の計4作品です。

このコミックスは私が小学生の時に買ったものなんですが、当時波間さんの絵が好きで、このコミックスも多分内容を知らずに表紙を見てのジャケ買い(とは昔は言わないけれど)だったと思われます。
・・・が、中を読んでちょっとビックリしたのを覚えています。
うーん、ビックリというかなんか、いけないものを買ってしまった・・・という感じだった。
だって、今の小学生はどうか知らないけれど、30年前の小学生(私)には結構ショッキングな内容だったのですよ。
今読むとどこがどうショッキングだったのか?・・・と笑っちゃうんだけどもね。
なんせ少女コミックに連載さていた竹宮恵子さんの『風と木の詩』も、マーガレットに載っていた弓月光さんの『ボクの初体験』も、これは読んじゃいけない!と子供心に感じまして、そこだけとばして読んでいたようなかわいいワタクシでしたから(笑)

一応簡単に内容を説明しますと・・・
ノンというちょっと奥手なネンネちゃんのヒロインがですね、クラス仲間の男女数人で過ごした夏の海での色々な出来事により、ようやく大人への階段をのぼり始める。というような思春期の女の子の成長物語です。
背伸びしたい年頃の男女が、お互い異性に興味はあるけれどうまく表現できなくて、でも遅れをとりたくなくて経験豊富なような素振りや口ぶりをして・・・余計に好きな相手の気持ちがわからなくなって。
でもある日知り合った年上のヒッピーの男女の激しい愛を目の当たりにし、自分たちはまだまだ子供だと気付く。
けれど急ぐ必要はないんだ、今の等身大の自分で正直に相手に気持ちをぶつけていけばいいんだ、と思いノンはブンに今の自分の気持ちを正直伝え、ブンもノンを大事に思う気持ちが強くなりそう受け止め話す・・・。

メインはノンとブンだけど、周りの男女もいい味出してまして、みんなそれぞれに必死でかわいいんです。
それにブンがお調子者っぽかったり、急に男の子っぽかったり、荒々しかったり。
波間さんの絵が好きな当時でしたから、ブンがカッコよくてノンと同じようにドキドキしながら読んでいたような気がします。
内容的には少々暗い印象を受けるんですが、でもまだまだ恋愛ごとがそうオープンでなかった時代ですから、思春期の男女の性への関心や恋愛ごとを扱った作品は当時の少女マンガにしては画期的な部分もあったんでしょうか。
と言っても、別に今の一部の少女マンガのような過激な描写もないですし、ソフトにうまくこの年頃の男女の異性への戸惑いを表現していると思います。
でも私は子供だったから、なんだか漠然と恋愛への憧れより恐れの方が強く印象に残ったような気もしますけれどもね。

それにしても、一連の騒動が終わって、ノンがブンへ気持ちを打ち明けるシーンがあるのですが、彼女は海辺で服を脱ぎながら全裸になって告白するんですよね。
ここを読むと、今も昔も、また何回読んでも「おいおい・・・」と思ってしまいます(笑)

昔の少女マンガは今読むとおかしなシーンがいっぱいありますが、でもなんとなく甘酸っぱい気持ちが甦って来てちょっと胸がきゅんとしてしまいますよ。(昭和的表現がいっぱいだな(笑))

◆『ノンの熱い日』
昭和49年発行 別冊少女フレンド9月号掲載

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Posted by 小波
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[昭和の少女漫画]  thema:少女マンガ全般 - genre:アニメ・コミック
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